【読書感想文】東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート
この本を読むと
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グループディスカッションの構造が分かる!
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自分なりの立ち回り方が分かる!
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自分に自信がつく!
感想
就職活動においてよく聞くワードは多い。
自己分析、業界分析、ES、SPI、GD、面接……。
今回はその中でグループディスカッション(以下GD)の本をご紹介する。
「GD」と聞いて、こんな風に考える人はいないだろうか?
いつもノリと勢いで押し切っている…。
どう振舞っていいか分からず、発言できない…。
GD嫌いすぎてGDの無い企業ばかり受けている…。
周りがみんな賢く見える…。
そんな人にお勧めしたいのがこちらの本だ。
『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』
その感想を一言で表すと、
「めちゃめちゃためになる!」
もはや有名すぎて紹介するまでもないかもしれない。
GDの定義付けから始まり、流れ、実践編としての例題も掲載されている。
この本を、もし知らない就活生がいたら
是非立ち読みでもいいから目を通しておくことを強くお勧めする。
この本に掲載されているノウハウはすでに上位就活生の間では
「暗黙のルール」として一般化しているほどだ!
こちらの本の著者は東大卒の吉田雅裕氏。
編者は東大ケーススタディー研究会だ。
それぞれについて巻末の紹介を引用する。
吉田雅裕
2010年に東京大学経済学部を卒業。
外資系コンサルティング会社勤務を経て、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。
2014年現在、米国大学院経済学博士課程に在学中。
東大ケーススタディー研究会立ち上げメンバー。
東大ケーススタディー研究会
2008年6月に戦略コンサル志望者を中心に活動開始。
…ものすごいゴツイ経歴の人たちだ!
そして、編者である東大ケーススタディー研究会も立派な団体だ。
グッとポイント
今回のグッとポイントは3つある。
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ポジショニングマップ
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集団の知的生産のメカニズム
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用語リスト
それぞれ紹介していこう。
1.ポジショニングマップ
GDのポジショニングをハードとソフトの両面から以下のように解説している。
ハード面
・ナビゲーター・サプライヤー・オーディエンス
ソフト面
・コーディネーター・カウンセラー・エディター
・ハード=GDの成果物に直接つながる内容
・ソフト=意見の調整など全体の雰囲気を整えること
GDは成果物を上げるためのものではなく、
人物間のコミュニケーションも重要なのがよく分かる。
2.集団の知的メカニズム
集団のコラボレーションのサイクルが以下のように示されている。
パーソナルステージ
1.コンテンツの需要予測
2.コンテンツの開発・生産
グループステージ
3.コンテンツの発表
4.コンテンツの審議
これらの1~4のサイクルを繰り返し、成果物を進化させていく。
3.用語リスト
用語リストが面白い!笑
日本語編とカタカナ編があり、GDで使える用語集が巻末に掲載されている。
面白いと思った用語を紹介する。
・「握る」…内外関係者と合意する
例文:「その件は先週、課長と握れています」
「それは全員で握った話ですか?」
・「サマる」…要約する。summarizeから。
例文:「話が長くなってきたので、2点にサマりますね。」
これが日常的に使用されている環境は、とても論理的な人が多そうだ…。
まとめ
東大生の長年のノウハウが詰め込まれた1冊!!
就活生は今すぐ買うべし!!