読書感想文

2020年2月5日~2020年3月5日まで読書感想文を

【読書感想文】東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート

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 この本を読むと

  • グループディスカッションの構造が分かる!
  • 自分なりの立ち回り方が分かる
  • 自分に自信がつく!

 

 

感想

就職活動においてよく聞くワードは多い。

自己分析、業界分析、ES、SPI、GD、面接……。

今回はその中でグループディスカッション(以下GD)の本をご紹介する。

 

「GD」と聞いて、こんな風に考える人はいないだろうか?

いつもノリと勢いで押し切っている…。

どう振舞っていいか分からず、発言できない…。

GD嫌いすぎてGDの無い企業ばかり受けている…。

周りがみんな賢く見える…。

 

 

そんな人にお勧めしたいのがこちらの本だ。 

f:id:dokusyokannsoubun:20200204161509j:plain『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』

 

 

その感想を一言で表すと、

「めちゃめちゃためになる!」

 

もはや有名すぎて紹介するまでもないかもしれない。

GDの定義付けから始まり、流れ、実践編としての例題も掲載されている。

 

この本を、もし知らない就活生がいたら

是非立ち読みでもいいから目を通しておくことを強くお勧めする。

 

この本に掲載されているノウハウはすでに上位就活生の間では

「暗黙のルール」として一般化しているほどだ!

 

 

 

こちらの本の著者は東大卒の吉田雅裕氏。

編者は東大ケーススタディー研究会だ。

それぞれについて巻末の紹介を引用する。

 

吉田雅裕

2010年に東京大学経済学部を卒業。

外資コンサルティング会社勤務を経て、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。

2014年現在、米国大学院経済学博士課程に在学中。

東大ケーススタディー研究会立ち上げメンバー。

 

 

東大ケーススタディー研究会

2008年6月に戦略コンサル志望者を中心に活動開始。

フェルミ推定やビジネスケース等幅広いケーススタディーの研究、セミナー、及び就活支援活動を行っている。

 

…ものすごいゴツイ経歴の人たちだ!

そして、編者である東大ケーススタディー研究会も立派な団体だ。

 

 

グッとポイント

今回のグッとポイントは3つある。

  1. ポジショニングマップ
  2. 集団の知的生産のメカニズム
  3. 用語リスト

 

それぞれ紹介していこう。

 

 1.ポジショニングマップ

  GDのポジショニングをハードソフトの両面から以下のように解説している。

  ハード面

  ・ナビゲーター・サプライヤー・オーディエンス

  ソフト面

  ・コーディネーター・カウンセラー・エディター

 

  ・ハード=GDの成果物に直接つながる内容

  ・ソフト=意見の調整など全体の雰囲気を整えること

 

  GDは成果物を上げるためのものではなく、

  人物間のコミュニケーションも重要なのがよく分かる。

 

 

 2.集団の知的メカニズム

  集団のコラボレーションのサイクルが以下のように示されている。

   パーソナルステージ

    1.コンテンツの需要予測

    2.コンテンツの開発・生産

   グループステージ

    3.コンテンツの発表

    4.コンテンツの審議

 

  これらの1~4のサイクルを繰り返し、成果物を進化させていく。

 

 

 3.用語リスト

  用語リストが面白い!笑

  日本語編カタカナ編があり、GDで使える用語集が巻末に掲載されている。

 

  面白いと思った用語を紹介する。

  ・「握る」…内外関係者と合意する

    例文:「その件は先週、課長と握れています」

       「それは全員で握った話ですか?」

  ・「サマる」…要約する。summarizeから。

    例文:「話が長くなってきたので、2点にサマりますね。」

 

  これが日常的に使用されている環境は、とても論理的な人が多そうだ…。

  

まとめ

 東大生の長年のノウハウが詰め込まれた1冊!!

 就活生は今すぐ買うべし!!