読書感想文

2020年2月5日~2020年3月5日まで読書感想文を

【読書感想文】メモの魔力

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 この本を読むと

  • 前田裕二のメモ論が分かる!
  • 日常に学びがあるということが分かる!
  • 自己分析1000問が手に入る!

 

感想

今回は超有名な経営者、前田裕二氏の『メモの魔力』をご紹介する。

 

この本に興味を持ったきっかけは、自己分析ができると思ったからだ。

書くいう私はいっぱしの就活生であり、就活の初めに

「自分のモチベーションの源泉は何だろう?」

「自分が将来したいことは何だろう?」

と疑問に思い、自己分析を始めた。

 

そんな時に出会ったのがこの本であった。

なんと!巻末に自己分析に役立つ1000問の質問集が掲載されているのだ!

 

こちらは実際の自己分析にも非常に役に立った。

f:id:dokusyokannsoubun:20200205202010j:plain『メモの魔力』

 

 

その感想を一言で表すと、

「これを意識的にやってきた前田さんすごい!」

 

 

この本には、多くのメモの取り方のルールや取る際の注意事項が紹介されている。

そのどれもが、合理的にメモを取るという目的のもとで行われている。 

すべてを自分で編み出し、周囲に資する形で発信する前田氏は尊敬に値するだろう。

 

こちらの本の著者は前田裕二氏。

最近はテレビのコメンテーターとしても目にする機会が増えてきた。

 

そんな彼は実はテレビの生放送中でも構わずメモを取っているのだ。 

 

前田裕二

SHOWROOM株式会社代表取締役社長。

1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資投資銀行に入行。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象にするエクイティセールス業務に従事。数千~兆円規模の資産を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。13年、DeNAに入社。仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同年8月末にソニー・ミュージックエンターテインメントからの出資を受け、合弁会社化。著書『人生の勝算』はAmazonベストセラー1位を獲得。

 

 

グッとポイント

今回のグッとポイントは3つある。

  1. メモを取ることのメリット
  2. メモの活用の仕方
  3. 「メモは生き方である」

 

それぞれ紹介していこう。

 

 1.メモを取ることのメリット

  前田氏はメモを取ることのメリットを5つ挙げていた。

  ・アイデアを生み出せるようになる

  ・情報を「素通り」しなくなる

  ・相手の「より深い話」を聞き出せるようになる

  ・話の骨組みが分かるようになる

  ・曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる

 

  ここで私が一番注目したのは、

  ・情報を「素通り」しなくなる、というものだ。

 

  常に手元でメモを取ることによって頭がフル回転する。

  それにより、情報に対してのアンテナが常に高く広く張り巡らされるようになる。

 

 

  メモをしていなかったのでは、素通りしてしまっていたような

  何気ない日常もビジネスチャンスや好奇心をもたらしうることを学んだ。

 

 

 2.メモの活用の仕方

  メモの活用の仕方で私が一番実践したくなったのは、

  初めにこの本を手に取ったキッカケでもある、自己分析に関するものだ。

 

  そして巻末には、「自分を知るための【自己分析1000問】」がある。

 

  これは、本章でメモの取りたや考え方を学んで、

  それを実際の自己分析に落とし込んでみる、いわば実践のフェーズだ。

 

  1000問は、「幼少期、小学校、中学校、高校、大学時の将来の夢は?」

  「幼少期、小学校、中学校、高校、大学時の一番嬉しかったことは?」

  というように、時系列で内省することができる。

 

  その際のメモの取り方は、

  「ファクト」「抽象」「転用」

  という3つのステップに分かれている。

 

  とても理解しやすいように、前田氏本人のメモの写真もある。

  実際に紙とペンを持って、メモを取り始めたくなるような仕様だ。

 

 

 3.「メモは生き方である」

  テレビに映る前田氏や本書の中に登場する前田氏は、常にメモをしている。

  前田氏自身も「メモを取ることを努力ではなく習慣として捉えられるように」

  と語っている。

  

  毎日15時間勉強する受験生や1日10000回素振りをする野球選手のように

  そうすることが普通、当たり前の領域になることが

  「習慣」なのではないかと思った。

  そう、それは私たちが食後に歯を磨くのと同じように。

 

  最後に私の尊敬するクーリッジ元大統領の名言を引用する。

この世に継続に勝るものは無い。

才能も、教育も、継続に勝ることは出来ない。

継続と決意こそが絶対的な力なのである。

カルビン・クーリッジ

(第30代米国大統領、1872-1933)

 

まとめ

こんなにたくさんメモを取る人がいるんだと驚くとともに、

何かを習慣化させることは難しいんだなと感じた1冊だった。

 

何かに触発され感化される人は多いかもしれないけれど、

それを実際に行動に移す人は少ないのではないかと思った。

 

そして最後にこの本についての解説動画と

本書内で前田氏がおすすめしているノートを紹介しておく。


5分で分かる「メモの魔力」のまとめ(前田裕二)

 

 

 

メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)

メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)

 

 

【読書感想文】ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ

 

 

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  •  この本を読むと
    • ”ハーバード流”の人生戦略の立て方が分かる!
    • キャリアを前向きに考えることができる!
    • 自己分析ができる!
  • 感想
    • 「自分のキャリアは自分でコントロールしなきゃいけないんだ!」
  • グッとポイント
    • 勝者の口調と敗者の口調で書く
    • チャンスを活かす方法
    •  潜在能力を発揮するのに人間関係は欠かせない
  • まとめ

 

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【読書感想文】東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート

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 この本を読むと

  • グループディスカッションの構造が分かる!
  • 自分なりの立ち回り方が分かる
  • 自分に自信がつく!

 

 

感想

就職活動においてよく聞くワードは多い。

自己分析、業界分析、ES、SPI、GD、面接……。

今回はその中でグループディスカッション(以下GD)の本をご紹介する。

 

「GD」と聞いて、こんな風に考える人はいないだろうか?

いつもノリと勢いで押し切っている…。

どう振舞っていいか分からず、発言できない…。

GD嫌いすぎてGDの無い企業ばかり受けている…。

周りがみんな賢く見える…。

 

 

そんな人にお勧めしたいのがこちらの本だ。 

f:id:dokusyokannsoubun:20200204161509j:plain『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』

 

 

その感想を一言で表すと、

「めちゃめちゃためになる!」

 

もはや有名すぎて紹介するまでもないかもしれない。

GDの定義付けから始まり、流れ、実践編としての例題も掲載されている。

 

この本を、もし知らない就活生がいたら

是非立ち読みでもいいから目を通しておくことを強くお勧めする。

 

この本に掲載されているノウハウはすでに上位就活生の間では

「暗黙のルール」として一般化しているほどだ!

 

 

 

こちらの本の著者は東大卒の吉田雅裕氏。

編者は東大ケーススタディー研究会だ。

それぞれについて巻末の紹介を引用する。

 

吉田雅裕

2010年に東京大学経済学部を卒業。

外資コンサルティング会社勤務を経て、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。

2014年現在、米国大学院経済学博士課程に在学中。

東大ケーススタディー研究会立ち上げメンバー。

 

 

東大ケーススタディー研究会

2008年6月に戦略コンサル志望者を中心に活動開始。

フェルミ推定やビジネスケース等幅広いケーススタディーの研究、セミナー、及び就活支援活動を行っている。

 

…ものすごいゴツイ経歴の人たちだ!

そして、編者である東大ケーススタディー研究会も立派な団体だ。

 

 

グッとポイント

今回のグッとポイントは3つある。

  1. ポジショニングマップ
  2. 集団の知的生産のメカニズム
  3. 用語リスト

 

それぞれ紹介していこう。

 

 1.ポジショニングマップ

  GDのポジショニングをハードソフトの両面から以下のように解説している。

  ハード面

  ・ナビゲーター・サプライヤー・オーディエンス

  ソフト面

  ・コーディネーター・カウンセラー・エディター

 

  ・ハード=GDの成果物に直接つながる内容

  ・ソフト=意見の調整など全体の雰囲気を整えること

 

  GDは成果物を上げるためのものではなく、

  人物間のコミュニケーションも重要なのがよく分かる。

 

 

 2.集団の知的メカニズム

  集団のコラボレーションのサイクルが以下のように示されている。

   パーソナルステージ

    1.コンテンツの需要予測

    2.コンテンツの開発・生産

   グループステージ

    3.コンテンツの発表

    4.コンテンツの審議

 

  これらの1~4のサイクルを繰り返し、成果物を進化させていく。

 

 

 3.用語リスト

  用語リストが面白い!笑

  日本語編カタカナ編があり、GDで使える用語集が巻末に掲載されている。

 

  面白いと思った用語を紹介する。

  ・「握る」…内外関係者と合意する

    例文:「その件は先週、課長と握れています」

       「それは全員で握った話ですか?」

  ・「サマる」…要約する。summarizeから。

    例文:「話が長くなってきたので、2点にサマりますね。」

 

  これが日常的に使用されている環境は、とても論理的な人が多そうだ…。

  

まとめ

 東大生の長年のノウハウが詰め込まれた1冊!!

 就活生は今すぐ買うべし!!